「スパルタンレースって実際どうなの?」「自分でも出られる?」と気になっている人に向けて、実際の出場経験をもとにリアルな情報をまとめた。
スパルタンレースは世界最大級の障害物レースで、泥だらけになりながら障害物をクリアしていくあのレースだ。筋トレ歴15年、スパルタンレース出場経験者として、公式サイトには載っていないリアルな体験談と準備のポイントを余すところなく伝えていく。
スパルタンレースとは何か
種目・距離・障害物の概要
スパルタンレースはアメリカ発祥の障害物レースで、世界40カ国以上で開催されている。コース上には20〜30種類の障害物が設置されており、単なるマラソンとは全く異なる全身運動だ。
主な障害物の例:
- バーピー:障害物に失敗したときのペナルティ(30回)
- スピアスロー:やりを的に投げる
- ロープクライム:ロープを登り切る
- ヘラクレスホイスト:重いバッグを滑車で引き上げる
- マルチリグ:リングやバーを渡っていく
障害物に失敗するとバーピー30回のペナルティが課される。これが思った以上にきつく、レース後半で体力を大きく消耗する原因になる。
実際の雰囲気はこちらの動画が参考になる。
出典:【超過酷!でも面白い】世界最大級の障害物レース “スパルタンレース”(YouTubeより)
スパルタンレースの種類と距離
| 種目 | 距離 | 障害物数 | 難易度 |
|---|---|---|---|
| Sprint | 約5〜8km | 約20個 | ★★☆☆☆ |
| Super | 約13〜16km | 約25個 | ★★★☆☆ |
| Beast | 約20〜24km | 約30個 | ★★★★☆ |
| Ultra | 約50km | 約60個 | ★★★★★ |
初めて出場するならSprintから始めるのが正解。距離・障害物ともに最も入門向けで、レースの雰囲気をつかむのに最適だ。
実際に出場してみた感想
出場を決めたきっかけ
筋トレを長年続けていると、「ジムの中だけでなく、もっと実践的な場で体を試したい」という気持ちが生まれてくる。スパルタンレースはまさにそのニーズにドンピシャだった。
「筋トレの成果を実戦で使える」という点が最大の魅力で、出場を決めた。
✍️ 著者の体験談
初めて出場したSprintは、正直「これくらいならいけるやろ」と余裕で構えていた。でも実際にコースに入ると、泥・坂・障害物の連続で思った以上にきつかった。筋トレで鍛えてきた体が確実に活きていると感じる場面も多く、それが純粋に嬉しかった。
レース当日のリアルな流れ
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| スタート前 | ウォームアップ・荷物預け・スタートエリアへ集合 |
| レース序盤 | ランニング→障害物→ランニングの繰り返し |
| レース中盤 | 体力消耗・バーピーペナルティが積み重なる |
| レース終盤 | 足が上がらなくなる・気合で押し切る |
| ゴール後 | メダル受け取り・達成感・次のレースへの意欲 |
Sprint種目の参加動画はこちらも参考になる。
出典:【初挑戦!】世界一過酷なレース‟スパルタンレース Sprint”に出場てみた!!(YouTubeより)
✍️ 著者の体験談
ゴールした瞬間は達成感が爆発した。でも同時に「もっとタイム縮められたな」という悔しさもあった。これがスパルタンレースの中毒性で、一度出ると必ずまた出たくなる。
スパルタンレースの難易度のリアル
一番きつかったのは「障害物後のランニング」
スパルタンレースで多くの人が誤解しているのが、「障害物さえクリアできれば大丈夫」という考え方だ。
実際に最もきつかったのは、障害物が終わった直後のランニングだ。
✍️ 著者の体験談
障害物で全力を使った後、すぐにランニングが始まる。乳酸が溜まって足が上がらへん状態でのランニングは、普通のランニングとは次元が違うきつさやった。「走る」というより「前に倒れ込む」という感覚に近い。これは経験してみないとわからないリアルな感覚や。
つまりスパルタンレースは「障害物をこなす筋力」と「走り続ける心肺機能」の両方が必要なのだ。どちらか一方だけでは後半に必ず失速する。
バーピーペナルティの地獄
障害物に失敗するとバーピー30回のペナルティが待っている。1〜2個なら大したことはないが、これが3個・4個と積み重なると体力を大きく削られる。
特に上半身系の障害物(ロープクライム・マルチリグ)は難易度が高く、初出場者がペナルティを食らいやすいポイントだ。事前にグリップ力と引く力(懸垂・ロープ登り)を鍛えておくことを強くおすすめする。
出場前にやっておくべき準備
トレーニングで最も効果的だったこと
✍️ 著者の体験談
出場前に一番取り入れてよかったのがサーキットトレーニングや。スクワット・懸垂・バーピー・ランニングを休憩なしでこなすトレーニングを繰り返した。おかげで本番でバテることはなかった。心肺機能を鍛えておくことが、スパルタンレース準備の最重要課題やと思う。
特に効果的だったトレーニング:
- サーキットトレーニング:複数種目を連続でこなす練習がレース展開に直結
- ランニング+筋トレの組み合わせ:疲れた状態で動く感覚を体に覚えさせる
- 懸垂・グリップ強化:障害物クリア率を上げるために必須
- バーピー練習:ペナルティを想定して慣れておく
HIITトレーニングもスパルタンレースの準備として非常に効果的だ。心肺機能と筋持久力を同時に鍛えられる。
装備・当日の持ち物
| カテゴリ | おすすめアイテム | ポイント |
|---|---|---|
| シューズ | トレイルランニングシューズ | 泥・坂・岩場に対応 |
| ウェア | 吸汗速乾素材のタイツ+Tシャツ | 泥で重くなりにくい素材を選ぶ |
| グローブ | トレーニング用グローブ | グリップ系障害物でのケガ防止 |
| 補給食 | ジェル・バナナ | Sprint程度なら1〜2個あれば十分 |
| 着替え | 全身分の着替え+タオル | ゴール後は泥だらけが確定 |
シューズは特に重要で、普通のランニングシューズは泥に埋まってすぐ脱げる。トレイルランニング用のグリップ力が高いシューズを必ず用意しよう。
HYROXとの違いを比較
両方に出場した経験から、よく聞かれる「どっちがきつい?」という疑問に正直に答える。
| 比較項目 | スパルタンレース(Sprint) | HYROX |
|---|---|---|
| 開催場所 | 屋外・山岳コース | 屋内・競技場 |
| 距離 | 約5〜8km | 約8km(ランニング)+ワークアウト8種 |
| 必要な体力 | 筋持久力+心肺機能 | 心肺機能+筋持久力 |
| 不確定要素 | 天候・地形・障害物の難易度 | ほぼなし(安定した環境) |
| きつさ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
| おすすめタイプ | 冒険・自然・サバイバル好き | ストイックに記録を追いたい人 |
✍️ 著者の体験談
正直に言うとHYROXの方がきつかった。スパルタンレースは自然の中を走る「冒険感」があって、きつさの中に楽しさがある。HYROXは競技場の中で純粋に自分の限界と向き合う感じで、精神的なきつさが違う。どちらが「良い」ではなく、求めるものによって選ぶといい。
HYROXについての詳しい解説は以下の記事も参考にしてほしい。
HYROXとは何か|出場経験者が教えるルール・難易度・準備の全て
日本各地の開催コースの様子はこちらの動画が参考になる。
出典:世界最大級の障害物レースSPARTAN RACEが秩父で開催されたので挑戦してみた(YouTubeより)
初めて出場する人へのアドバイス
まず挑戦してみること
✍️ 著者の体験談
初心者へ一番伝えたいのは「まず出てみろ」ということ。完璧な準備なんてないし、完走できるか不安でも、出てみたら意外となんとかなる。そして走り切ることを楽しんでほしい。タイムや順位より「完走した自分」を誇りに思える体験が、スパルタンレースの本質やと思う。
準備が完璧でなくても、Sprint種目なら体を動かす習慣がある人なら完走できる。大切なのは「とにかく出てみる」という決断だ。
初出場で後悔しないための3つのポイント
① サーキットトレーニングで心肺機能を鍛える
ランニングだけでなく、筋トレ+有酸素を組み合わせた練習がスパルタンレースには直結する。
② バーピーに慣れておく
ペナルティのバーピーが積み重なると体力を大きく削られる。事前に連続バーピーの練習をしておくだけで大きく違う。
③ 楽しむことを最優先にする
初出場はタイムより「完走」「体験」を目標にしよう。コースを楽しみながら走り切ることが、次の出場意欲につながる。
まとめ|スパルタンレースは「挑戦する価値がある」
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 初心者向け種目 | Sprint(約5〜8km・障害物約20個) |
| 最もきつい場面 | 障害物後のランニング・乳酸が溜まった状態で走る |
| 準備で最重要 | サーキットトレーニングで心肺機能を鍛える |
| HYROXとの違い | スパルタンは冒険感・HYROXは記録との戦い |
| 初心者へのメッセージ | まず挑戦・楽しんで走り切ることが全て |
スパルタンレースは「筋トレの成果を実戦で試せる最高の舞台」だ。泥だらけになりながらゴールテープを切った瞬間の達成感は、ジムでの記録更新とはまた違う特別な感動がある。
興味があるなら、まずSprintにエントリーしてみてほしい。きっと後悔しない体験が待っている。


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